健康ニュース
変形性関節症 Osteoarthritis of the Knee, OA knee
これは、年齢と共に膝関節の軟骨が摩耗する病気です。軟骨が減り、骨同士が摩擦して痛みが起こります。
通常、変形性関節症の発症は40歳頃からです。はじめ、症状はあまりありませんが、60歳の患者様の50%は、この病気に起因する痛みがあります。変形性関節症は、加齢だけが原因ではなく、遺伝も影響します。また、事故やケガも原因になります。体重の重い方も膝に負担がかかり、この病気の原因となります。しかし、この病気は男性より、女性に発症し易い病気です。ホルモンの関係や、腱や筋肉が弱いことに関係します。
変形性関節症の症状
- １．膝痛の始まりは、膝の前面、裏面、ふくらはぎが凝ります。歩行時にも膝の痛みが あります。
- ２．歩行時に膝から音がして、痛みもあります。
- ３．膝の炎症で腫れが起こります。
- ４．腫れた足が、がに股になります。内側のがに股、外側のがに股ともに、あしが短くなります。
- ５．膝の腱が癒着または固まって膝の伸縮ができなくなります。
変形性関節症の治療法
変形性関節症は、抗生物質の投薬、関節注射、リハビリなどで治療します。しかし、 結果は100%ではなく、胃潰瘍や発疹、腎炎などのアレルギーや副作用が起こることが あります。
変形性関節症の治療手術
- 1. 手術(Arthroscopic Surgery)は、あまり症状の進行していない患者様向けの治療 です。医師は、器具を使って患部を修正したり、取り除いたりします。
- 2．60歳以下の患者様には、がに股矯正の手術をします。この治療は幹部の骨を取り 除く手術で、回復までに時間を要します。
- 3. 膝関節置換手術は、衰えた膝関節を交換する手術です。この治療を行った全ての
- 患者様において、痛みの殆どが無くなり、通常通りの生活に戻っています。
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- 現在は、本手術の技術も向上し、一番良い治療法となっています。外科と腹腔鏡で 手術を行いますので、患部組織の損傷が少ない、出血が少ない、合併症が無い、 手術の所用時間が少ない、などの利点があります。創傷も以前の15－20センチ から、現在では8－10センチになりました。術後は普通の生活を過ごせます。
- また、歩行時に痛みがあり、膝から音がする場合は整形外科の専門医を受診して下さい。
我慢したり、痛み止めだけでは治りません。膝の痛みを放置すると、状態が進行し、治療 が難しくなります。