骨粗鬆症患者の注意点は、簡単に骨折してしまうことです。特に、背骨と坐骨に注意が必要です。ここの骨折は、長期間ベッドで寝たきりの治療になるため、立ったり座ったりすることも困難になります。また、合併症を発症することもあります。 骨粗鬆症の診断は、背骨及び坐骨のX線を撮って診断します。最近、かかとなど他の部分をスキャンすることがあるが、それは骨粗鬆症ではありません。
骨粗鬆症患者の運動法
- 1)筋肉、特に背筋上部と腕の筋肉を強化します。この運動は、骨の質量減少を防ぎます。 筋力強化のためには、ダンベル運動やゴムチューブを使用する負荷運動、プールなど水中運動が効果的です。この運動によって、肩甲骨間の背筋が強化され、背骨の骨折防止にもなります。
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- 2)歩行や、軽いダンスなどを取り入れた有酸素運動。自身の体重を利用して骨を強化します。激しい運動は良くありません。ジャンプしたり走ったりしないで下さい。骨への負担が多すぎますので、逆に骨折の原因になります。歩行や軽いダンスの利点は、体のバランスも整えます。年配の方には転倒防止にもなります。
水泳は有酸素運動ですが、水中にいると体重を利用した負荷運動にならないので、骨の質量増加にはあまり効力がありません。 しかし、年配の変形性関節症患者の方には有効な運動です。
- 3)ストレッチは筋肉の弾力性を強化します。 運動の前後に身体全体の筋肉と骨をストレッチします。筋肉の怪我防止、年配の方の体のバランス強化の効果があります。